ユーロドルはパリティを目指すのか?
先日のECB追加緩和発言、そして
サプライズ級に強かった米雇用統計で、
ユーロドルの下落が止まりません。
サポートだった1.0810は一瞬で割り込みました。
このあとサポートらしいサポートも1.05まで
見当たらないように思います。
欧州利下げ(しかもマイナス金利)、アメリカ利上げと
双方の金融政策の差が浮き彫りとなったので
非常に方向感が明確になった感があります。
もう今はショート天国、売っていれば大して
タイミングを図らずとも儲かる相場です。
そしてユーロと米ドルが等価(パリティ)に年内に目指すと
いう鼻息の荒い人々も俄かに増えてきました。
でも私は年内パリティなんてありえないと思います。
来年にはなる可能性高いと思います。チャート的にも、
市場のセンチメンタトも、ユーロ安のこの大相場は、
ユーロドルがいったん1.00をきらないとおさまりがつかないでしょう。
ただ、年内は時間と材料はなさすぎる。
投機筋は12月上旬で手じまいしますし、11月はヘッジファンドの
決算でもあります。
12月のアメリカの値上げは、すでに78%織り込まれているので
どこまで材料として相場を動かすのか疑問です。
欧州の追加緩和も同じです。
このように、ターゲットポイントが遠い(この場合まだ700pipsあります)
ケースでは、そんな遠いところまで売り込めない、じゃあ
一旦ショートスクイーズしようか?となります。
ただでさえユーロドルのショートカバーは強烈ですが、
今回みたいに「全員ベア」の時は、その威力はさらに増します。
など、ポジションの逆流とショートスクイーズが入って、
私は今年はユーロドルは一旦それなりの水準(1.10台とか)
まで戻すのではないかとひそかに考えています。